だからさっき、お似合いお似合いと連呼したのは、『お前は近藤君には敵わない』と諭してあげただけで、 別に切なさに苦しめてやろうとしたのではない。 だって、大塚は二人が別れたなら、自分にチャンスがあると思っている可能性が高いのだ。 でも、仮に破局しようが結衣は彼を好きにはならないことを、彼女と仲良し歴一年半の私には分かっているから、 優しい里緒菜チャンなだけ。