結衣と近藤君は二人だけの狭い世界で恋愛をしているのではなく、
クラスメート皆の時間の中で応援してもらいながら歴史を築く感じが非常に淡く、
高校生活の尊さらしくて羨ましい。
時々、生徒たちは盗み見るようにして二人に羨望の眼差しを向けている状況が儚くてもどかしくて言いようがない。
色白の女の子が頬を紅潮させ、いつもは背筋が良い男の子が少し腰を曲げ話す立ち姿は、
やっぱり青春らしくて学生らしくて、とても眩しい光景だ。
潔くて綺麗で脆くて、ため息が出るくらいの存在。
本当に幸せそう、本当に。
といった感じのしつこさ・くどさが私の性格でもある。



