切ない純愛崩れ


十二月、テストが始まり焦る今は詰め込み学習に夢中だ。


相変わらずクラスメートの大半は二人の様子が気になるらしく窓の外を歩く彼らを観察しているし、

反対校舎に居る無駄に明るい髪色をした少年は、兄弟を見るかのようにして二人を懐かしそうな雰囲気で眺めているし、

とある男子は切なそうに二人を凝視しているし、とある女子は恨めしそうに二人から目を逸らしているし――

変わらない日常、マドカ高校の毎日、私たちの一日。


一時間で恋をしたら一分で胸キュンし、一秒で切なくなる――それが私たちらしい生き方で私たちのすべて。

高校生は出会った異性を短期間で運命の相手と信じ、一過性の恋を永遠と呼び、恋人関係を純愛と尊ぶ。

そう、私たちにとって恋愛は衣食住に必要な役割で、絶対価値があるものなのだ。