切ない純愛崩れ


物差しみたいに細身で背の高い男の子がマチ針みたいに華奢な女の子の頭を叩けば、彼女は負けじと彼氏の膝裏を蹴る。

すると彼らの間にはポイントが謎な爆笑が起こり、そうなれば二人はひどく幸せそうに渡り廊下を歩いていく。


学生らしい青春という映像にアフレコをする台詞を考えるなら、

少女には『痛いじゃんかー』と、少年には『俺こそ痛ぇよ』と言葉を与えたい。

そして私が台本を書かなくても今を生きる少年少女はそれぞれ好きの代わりに『アハハ』という笑声をアドリブで入れるのだろう。

見なくともエンディングが分かる幸せな映画。


飾り気がない学校という空間を華やかに色付けて世界を変えていくから、

彼らが通った後にはたくさんの愛が落ちて、まるで二人は幸福なお花畑を作っているようだった。