表情を確認しやすいよう自転車で並走する二人組は周りからすれば迷惑なのだろう。
恐らく神妙な顔をしているであろう私とは違い、愛美は朗らかな笑みを絶やさない。
そう、彼女は結衣と人柄が似ておりクラスメートたちに比べて出来たお方だ。
「大丈夫だってば、あはは。結衣も子供じゃないんだしさー里緒菜心配しやんくても平気だってば。過保護かよ?」
「……、だって!」
反論する隙を与えず、「大丈夫大丈夫、あの近藤くんなら絶対大丈夫、あいつ普通にいい人だから結衣ぴょんお姫様扱いするから。
だってホッペチューが織り姫様だよ?、ネタでも痛いから笑えるから、あはは」と、
ちゃんとしてほしい時にひたすら冗談を並べるばかりな愛美は――だから結衣より少し苦手。
だって親友のファーストキスのエピソードさえジョークにしてしまうなんて不愉快だ。
なのに――……



