切ない片思いには明るい未来なんてない。
大塚は明日も明後日も三年生になってもきっとずっと結衣が好き。
そして、私もずっと片思いを終わらせられないのだ。
「イヴから泊まりだから無理なんだって、良いよねーカップルって!」
でたらめを口にする自分が自分で分からなかった。
何もかも嫌、苛々して堪らない。
結衣が悪い、近藤君が悪い。
幸せをばらまく二人が悪い。
それから大塚が悪い、結衣を好きな大塚のせい。
「ラブラブってうちらからしたら迷惑だよねー」と、更に続けた。
嘘、でたらめ、偽り。
愛しているとだけは我が儘な唇が紡げない美しい言葉。
「そっか」と、小さく返事をした少年が相変わらず辛そうに無理して笑うそのウザさが純愛らしくて素敵。
嘘ばっかりを言ったのは私。
嘘ばっかりを聞いて、切なくなるのは大塚。



