埃っぽい空気が漂う狭い部屋は、圧迫感ある本題に四方を囲われている。
まだ大人とは呼べない私たち高校生が見えない未来を決める場所。
「皆クリスマス来れないって!」
残念そうな声色で話せば、一瞬眉を中心に寄せて大塚はひどく消沈した表情になった。
いつもいつも彼を支配するのは結衣。
なんでもかんでも私じゃなくて結衣。
どんなに私が意地悪をしても、影響元は結衣。
大塚が結衣を想う量に比例して、愚か者な私の嘘が増えていくことは切なさの象徴だと思う。
ねえ、誰か私を止めて。
馬鹿だと罵って。
小崎里緒菜は人を怒らせ、人を傷付ける女だから大塚が危ない――――



