一人の女と二人の男が居る食堂から逃げ出した私は、狭い部屋で未来を構築する大塚の隣に蔓延る。
彼が手にしている資料は隣県のそこそこ有名な大学だから、付き合ったら遠距離になるから嫌だなと思ったのだけれど、
私たちが恋人になる確率は非常に低い為、無駄な心配事なのだと気づき切なくなった。
話は飛ぶのだが、私は人を怒らせ人に嫌われる天才だ。
食堂でのこと――、察しが良い結衣は厭味を分かっていたのだろうし、冴えている近藤君は彼女が傷付かないか配慮していたのだろうし、
達観している市井君は私が嫉妬していると呆れていたのだろう。
自分が泣きたい時に相手を傷付けることが私の性質だといえる。
だから大塚、早く悪い魔女から逃げて――……



