切ない純愛崩れ





掠れた音を立てて崩れる落ち葉は、風に踊らされ敷地の隅を主張していく。


天井まである棚、締め切ったままのブラインド、閉鎖的空間。

最近の大塚がお昼休みにクラスメートと教室でご飯を食べた後、

進路指導室で大学の資料を物色することを私は知っていた。


「カップル。いちゃいちゃ、私お邪魔だから先に逃げたんだー?」


「え? あ、うん」

誰がと告げずとも、彼の頭の中には髪が長くて色白のあの子が居るのだろう。

いつだって、私が発する言葉を自動的に結衣へと結び付けるのは一年以上前から治らない大塚の嫌な癖。

けれども、彼からすれば立派な特技で有意義な趣味となるに違いない。