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開け放たれたままになっている透明の扉からは、静かに寒気が入り込む。
鼻をくすぐる香りはどれも濃厚で、ここに居るだけでお腹がいっぱいになってしまう。
一年から三年の生徒、先生が入り浸る食堂では賑やかな会話が行われていた。
「ガッツリ系きつい?」
「量多いし、メンズ関係ないわ、メタボなるし」
「あはは、洋平お腹ぽこりん?」
「水いる人ー、余ったー温いよ」
太陽に負けない黒い髪がよく似合う人、王子様というあだ名が相応しい人、彼女にしたい生徒ランキング殿堂入りしそうな人、
――そして午前中まで性格が悪かった人という私を加えたなら、学校で一番華やかな四人が集まったことになる。
そう、私たちは周りに居る皆から注目をされる存在感あるグループってやつだ。
朝の自分は悲観的、昼の自分は積極的?
頑張りたい、変わりたいと思った。じとじと女は卒業してキラキラガールになりたいと決めた。



