それは夢の話。
私には似合わない話。
分かった。もう完全に分かった。
私は大塚にちっとも好かれていないのだと。
どうして好きになってくれないのだろうか。
どうして嫌いになれないのだろうか。
もう疲れた、片思いは切ない。嫌だ。
辛かったねと、誰か慰めてほしい。
頑張ったねと、誰か褒めてほしい。
泣くのは嫌いだ、逃げるみたいだから。弱いみたいだから。
どうして好きになってくれないのか、何が足りないのか。
結衣になりたかった、結衣になって大塚に愛されてみたかった。
結衣の周りには優しさが溢れているのに、私は何を持っているのだろうか。
大塚、大好きな人。
いつも苦しめる人。
切ないと泣いたら、誰が私を抱きしめてくれる?
大塚ではない。それが事実。
けれども――



