仮にあの子が涙を流したなら、それに連鎖し彼氏である近藤君を始め親友の愛美や好意を寄せる大塚、
更には彼女を慕うクラスメートたちまで巻き込んで皆が悲しくなってしまう。
だから私は――誰にも迷惑をかけたくないから、この恋をそろそろ終わらせてあげなければならない。
一年半も片思いをした、十分じゃないか。もう潮時。
最後に勇気を出したから、どうか褒めてほしい。
《紹介受けた方がいいかな? 男子校の同い年。イケメンってよりはチャラそうじゃない? 付き合う前提だって》
先生から死角となった膝上で携帯電話を弄り、あの人にメールを送信した。
これで駄目なら、私はもう大塚への感情を棄てる。
きちんと結衣の親友に戻る。
だからお願い、どうか一発逆転させて。
まだ諦めたくない、まだ頑張りたい。
好きでいることを喜んでくれる存在になりたい。



