窓から注がれる太陽の粒が優しく皮膚を覆う。
温かいのは愛の詰まった視線を浴びているからだろう。
「ぴよちゃん可愛い、里緒菜ぶりっ子じゃん、あはは」
結衣が私に笑った。
なぜ彼女はいつも同性さえもときめかす雰囲気を出せるのか謎。
この子の笑顔は相手の心境を白に近付け豊かにする――私には出来ない素敵な魔法。
お姫様の後ろ、こちらを見ている少年から目を逸らした私は、
「ん? ああ、うん」と、意地の悪いアイテムへと食いついた彼女に勝ったつもりになってしまい、
いくらか張りのある声が出た。
どうして大塚は結衣の後ろ姿を追うばかりなのだろう。
毎日毎日背中ばかり見て飽きないのだろうか。



