切ない純愛崩れ


こうして可愛らしく近藤君に昨日の放課後とってもらったストラップなんかで、間接的に意地悪をしているのだ。

小鳥をとった時の眩しい笑顔を見たのは私で、結衣ではない――些細な優越感。



「あ、ストラップかわい」

風に合わせて揺れる毛並みの小鳥を人差し指で叩き、お姫様が麗らかに微笑む。

ざまあみろと思った。
あんたが知らない昨日の放課後の証拠なのだと。



教室の中でキャッチボールをするやんちゃな男子や雑誌を広げカワイイあたし演出中の女子、

高校生らしい雰囲気が愛おしくてたまらない、後一年でさよならが待っている。

小学校の時は早く大きくなりたくて、中学校の時は早く女子高生になりたくて、

高校生の今はずっと制服を着ていたくなり、未来なんかほしくなくなる。

結衣と近藤君みたいな恋愛をずっとずっとしたくなる。