近藤君の彼女は結衣? 誰が決めた?
彼に愛される女の子という役職ならば、私にだって勤まるはずだ。
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ううん、別に私は近藤君を好きな訳ではないので略奪をしたい訳ではない。
そもそも彼に惹かれない。
だって大塚を好きだからだ。
だから単純に一回関係を持って、二人の不幸な顔を見てみたいだけ。
近藤君を酔わせてしまえば、若い男子だし結衣と付き合ってからずっと我慢している分、勝算はあると思う。
一夜の過ちの相手になって、幸せな二人を苦しめてみたくなるだけ。
私ばっかり切ないばっかりで、おとぎ話みたいに平らな道しかない二人が目障りで堪らない。
知り合ってからの親友はずっと完璧な優しさに包まれているから、あまりに不公平でしょう?
ずっと良いことがない私だって幸せになる権利はある、すなわち不幸な結衣を見て幸せを味わいたいのだ。
――それには近藤君が必要で、彼が適役。



