切ない純愛崩れ


あれは一年生の時の二月十四日。
半年くらい片思いをしていたクラスメートの大塚に、告白をするつもりはないが好意を伝えたいと思い、

彼のアルバイト先に行った私は、可愛く乙女に健気なチョコを渡そうとした。

すると、好きな子以外は要らないからと手にとることなく断られたのだ。

告白する前から無神経に振る大塚が無性に腹立たしくて、『義理なんですけど』と笑いながら言ったのに、

やっぱり真面目に拒否されてしまった。


直接振られた訳ではないし結衣を好きなことは知っていたし、そうなることは分かっていたが、

頑張って勇気を出したのだから、あまりに切ない思い出となった。