切ない純愛崩れ


誰か教えて。
何が楽しくて先が見えない片思いをするのかと。


そもそもナルシストに語るなら小崎里緒菜という生徒――私はモテない訳ではないのだ。

顔だってそこそこ可愛いし、まあまあ駅前で通用するし、高校生になってから三人に告白をされたし。

それこそ、女子高生アングルでは“イケメン”ってやつだから、

短絡的に彼氏が欲しいのなら、振るのが勿体ない人たちだった。

『とりあえず付き合えば?』――よくクラスメートたちに助言されたが、でも私は大塚で。大塚でなくちゃだめで。


一体大塚がどれだけの男なのか。

彼と言えば、クラスメートの男子に宿題を見せるお人よしだし、テスト前には勉強会の主催を強制されられている便利屋だし、

なんかパッとしない節がある幸が薄い人。