切ない純愛崩れ


「はよ。……なんもない、聞くなよ。暇、家族と気まずいし」

クリスマスに華やかな予定がないのだと大塚は半笑いで言う。

自虐ネタが空気中に零れ、広げていた課題プリントの上を滑る。

宿題があってもなくても、彼の机にはいつも勉強道具が並んでおり、

高校デビューをしても性格は変わらないらしく、控えめな面を持ち合わせているところが好きだ。


格好良くなると調子に乗って思い上がる勘違い野郎も居るが、

それに比べ、大塚はかなり地に足がついている点が好ましい。


栄養ドリンク剤の瓶みたいな色をした髪が可愛いくて、いつか彼女になれたなら頬を寄せてみたいと思う。

目尻にしかない二重の線が可愛い、愛嬌のある顔つきが好き。