「あはは、そゆん関係ないって。俺お腹減って、体育あったし。なんか食べよ。あ、千円以内でな?」
クリスマスの幸せを確信した瞳の上機嫌な近藤君は、私とは正反対な提案を続ける。
そう、胃のあたりに響く男らしい声で。
彼は結衣を幸せにする善良な王子様であり、結衣を唯一不幸せにできる存在でもある。
なぜか頭の中に大塚が好きな女の子を眺めている姿が浮かんだ。
……、
…………。
「、じゃあ――」
唇から零れた言葉は放課後の街中へと静かに消えていった。
長い雨は空気に溶けて馴染んで消えていった。
…‥
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