切ない純愛崩れ


三万円出すなら有名店のブランドだと分かるものを贈る方が賢いはずだ。

だって彼が選んだものは価値が伝わらなくて、こんなん大型スーパーに出店している雑貨屋のアクセサリーコーナーにある千円程度に見える。

むしろ教室の鍵についている二重リング、九九暗記のカードリング。

お金が勿体ないと思うし、なんだか結衣が不敏だった。


けれども、心配してあげる私の気持ちとは違い、近藤君の笑顔は眩しかった。
キラッキラ、青春してます感が半端ない。


なぜこれを選んだのか意味が分からなくて本音を言ったのだが、

彼氏が真剣に選んだものにケチをつけたのだから、内心怒っているかもしれないと申し訳なく思い、

謝ろうとしたら――