どちらにせよ、私は大塚にクリスマスプレゼントをされない人間だから関係ない。
……あの子は彼氏に贈り物を貰えるのに。
ああ、愚かな自分は大塚を好きなのに、結衣になって近藤君に愛されてみたくてたまらない。
クリスマス、どんな風に彼が優しさを伝えてくれるのか、彼女になりすまし体感してみたくなる。
だって絶対幸せなのだ。
クリスマスイブには他愛がないお喋りをして笑顔になる私が居ると約束されているのだから。
二十四日の自分は確実に幸せなのだから。
そう、想われる立場だと相手が笑わせようとしてくれるから、
笑ってばかりで居られるから切なくなる必要がない。
なのに私は毎日切ないのは何故?
大塚を幸せにしたくて結衣の話題を口にする自分に対して、大塚からの見返りはない現実が本当は辛い。
私だって好きな人に笑わせてもらいたいのに、大塚は私なんかの機嫌をとらない。
毎日毎日彼ときたら結衣ばかりを気にしているのだ、小崎里緒菜が隣に居るというのに。



