これから向かう店の品は華奢な作りで飾り気がなく、一見豪華さがないのだけれど実は高級で、
内側にあれこれ加工されているのが憎いと評判が良いとされている。
そう、周りへの自慢目的ではなく二人だけの自己満足目的の商品が揃ったジュエリーショップなのだ。
……さっきのカジュアルなパワーストーンとは違い、実に結衣の雰囲気に合う。
ああ、どうして苛々するのだろうか。
彼女に限り凄く似合わない――高価格が売りな有名なものにすればいいのに。皆が買うミーハーなものにすればいいのに。
近藤君てば大人たちが“やっぱり”と思うようなセレクトをすればいいのに。



