切ない純愛崩れ


主要駅の地下街には洋服や靴や食べ物屋さんの店舗が構えられており、

そのまま百貨店や若者向けファッションビルに連結しているから、とりわけ雨の日は移動に便利だ。

高校生をしていると自然に駅前に集まる習性は現役の自分も不思議だったりする。


それにしてもどうしてデパートは空気が違うのだろう。

客層に年配の方が多いからかBGMが静かだからか、高いものを取り扱っているからか、

着崩した制服や下品と評判なメイクが馴染まない謎。


近藤君が何階に向かうのか気にしつつ、白けた気分の私はとりあえず彼の隣を歩く。

スニーカーを追いかけるローファーの流れが恋人らしくて好きだ。


「ね、結衣んどこ好き?」