―翔太side―…


≪もう病院に来なくていいよ≫

夜。
鈴原からそんなメールが来ていた。
俺は寝ていて、朝起きて、そのメールに気付いた。

「はっ!?」

俺はあわててベッドから起きあがる。
意味が分からなかった。
もしかしたら送信先間違えたのか?
そう思って、鈴原に返信する。

≪送信先間違ってんじゃないの?≫

だけど、返って来たメールは、俺を暗い底に突き落とした。

≪椎名くんに送ったんだよ。だから、もう病院来ないで良いからね≫

は?
なんだよ…これ。

メールでやりとりしてたら、時間がかかる。
俺は急いで服を着替え、身支度を済ませると、走って家を飛び出した。
行く先はもちろん、桜ケ丘病院だ。