もしも、私が病人じゃ無かったら、なにか変わってたのかな?
……絶対変わってただろうな。

どうして私は病人なんだろう。
私が病人じゃ無かったら、椎名くんと両想いになれてたかな?
好きだと素直に言えていたかな?

そう考えると悔しかった。
涙が出そうだった。

私は唇を、血が滲み出るほど強く噛みしめて、目に腕をやる。

深く息を吸って、吐く。

すると、私の頬には涙が伝った。

人を好きになると言うのはこんなにも苦しいものなんだ。
愛おしいものなんだ。

今日、私は死ぬ覚悟をした。
…ううん。まだ出来てないけど…。

でも、馬鹿な覚悟はした。

もう椎名くんを忘れる。
だから、メールを送った。

まだ椎名くんから返信は来ない。
もう来ないかな。

そんな事をグルグルグルグル考えている内に、私は夢に堕ちた――……