トイレに行って、私は鏡を見る。
自分の顔を見つめて、自問自答をした。

どうしてちゃんと喋れなかった?
病気が進行していってるんだろう。

誰にもわからない。
この想い。

自分でも上手く表現出来ないんだ。

情けないような。
恥ずかしいような。
哀しいような。

どれが本当の気持ち?

「……ッ」

自分のなにかの気持ちで歪んだ顔をこれ以上見ていられなくなった。


サインが………

どんどん私を“死”へと導いて行く―――……