病室に帰ると、すぐに携帯画面を開いて、美冬にメールする。
≪Okだって!≫
それだけ打って、送信すると、私は携帯を机の上に置いて、自分の両手を見た。
その両手を曲げたり伸ばしたり、動かす。
まだ大丈夫。
次は足を見た。
足も手と同じように、曲げたり伸ばしたりする。
足は、すこし、曲げ伸びしにくかった。
「………」
変な事を考えてしまいそうだったから、私はベッドの中に潜った。
でも、暇で暇で、変な事を考えたくないのに、考えてしまう。
―♪♪~♪♪~-…
すると、美冬からか、着信音が鳴った。
ベッドからガバッと起きあがると、携帯を見る。
≪やったね!じゃあ、今度の土曜日。そっちに迎えに行くね≫
今度の日曜日かぁ~…。
私はわかったと返信して、またベッドに潜った。

