「俺も一緒に行ってやろうか?」
弘樹は溜息をつきながら、そんな事を言った。
うーん…。
俺は弘樹のベッドに横になって、少し考えてみた。
弘樹と俺で鈴原の見舞い?
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『よっ!鈴原ぁ!俺と弘樹でお見舞い来てやったぜ~』
『ど~もぉ~!』
『わぁー!椎名くん、南くん、ありがとー!』
『『『あははははっ』』』
~~~~~~~~~~~~~~
いやいやいやいや…。
俺は変な頭の上の想像を手でかき消した。
なんでそうなるんだよ!!ねぇから!!
「いや、遠慮する…」
「じゃあどうすんだよっ、いつまでそうやって悩んでるき?」
「………」
俺だって好きで悩んでるんじゃないし…。
「てか、別に鈴原が風邪治って学校に来たら、話すれば良いんじゃないの?」
あ…、
そうだ。
弘樹にはまだ鈴原の病気の事言ってなかったっけ…
でも、そんな人の病気を簡単に人に言っちゃ駄目だろうし…。
「それとももう学校来れないほどの病とか?」
弘樹は冗談だろうけど、そんな事を言った。
「いや、そんな重い病気じゃないだろ」
そこまで重いわけ無いよな。
すぐ、治る病気だろ。
そんな軽い病気だと、俺は考えてた。

