とにかく乾ききってる喉に飲み物を流したくて、病室を出て、俺は自動販売機へと向かう。

その途中、見なれた制服を着た奴を見た。

あれ…?
俺と同じ制服…。


そいつが振り返った瞬間、誰だかわかった。


同じクラスの鈴原星夏だ…。


「鈴原」

すると俺は彼女の名前を呼んでいた。
鈴原は俺に気付くと一礼して、こっちへとやってくる。


「なにしてんの?」

「椎名くんこそ。なにしてるの?どこが悪いの?」

「いや、友達の見舞い。」

「あ、そうなんだ!!」


鈴原とは、あまり喋ったことは無いけど、普通に他愛もない話をした。