「どうなんだよーっ」
しつこく聞いて来る高橋。
お前に関係ないだろ…。
「えーそうなのー?」
「知らなかった~」
「鈴原と椎名が!?」
「え~鈴原さんと椎名くんが?」
教室がざわつき始めた。
やばい、誤解される。
鈴原だってもうすぐ帰ってくるかもしれない…
そう思うと、
俺はすぐに否定していた。
「んなわけねぇだろ、俺と鈴原が?ありえねぇって」
そう言うと教室はまたざわつき始める。
「だよねー、良かったー」
「ありえないかぁ~」
「ちぇー、おもんねぇ」
「なんだー」
色んな声が聞こえてくる。
これで……一件落着?
まぁ、良かったって事で。
皆がまたもとの話に戻る。
そして俺は高橋をシメる。
「おい、高橋。テメェ餓鬼みたいにほざいてんじゃねぇよ」
これでもないくらいに低い声を出して。
すると高橋は
「わーるかったって~」
反省してるのかしてないのかの態度をとる。
それがまた、うざかった。
高橋に軽くガンを飛ばしてたら、案の定、鈴原が帰って来た。
危なっ。もうちょっと遅れてたら鈴原にも被害が…

