気になりながらも、
風にたそがれてると、同じクラスの高橋が話しかけてきた。
「なぁーなぁーっっ!」
その餓鬼っぽい五月蠅い声に苛立ったりもした。
「なに?」
俺はそっけなく、高橋の顔もみずに、窓の外だけ見て応える。
高橋は、精神的にバカで、高三にもなるのに餓鬼で、お調子者で…。
俺的には苦手…………
ハッキリ言うと嫌いなタイプ。
「お前さぁーっ、鈴原とデキてんのー?」
「はぁ?」
普通に、苛立つ。
デキてんの?意味わかんねぇ。
しかも高橋がバカみたいにデカイ声で言ったから、その言葉は教室に居る皆に聞こえてて…、皆の視線が俺たちへと集まる。
教室が静かになって、「そうなの?」と言わんばかりに俺を見る。
高橋デカイ声出しやがって…
まじでガキすぎるだろ。
高橋に軽い殺意を感じたのは言うまでも無い。

