そして、数分経った時、 「鈴原」 椎名くんがやっと帰って来た。 「椎名くんっ、どこ行ってたの?」 「医師のとこ」 「…え?」 「ちゃんと許可とってきたよ。行こう」 そういって、車椅子を私の前に差し出す。 乗れって事だよね? 私はゆっくりベッドから起きあがって、そぉっと車椅子に乗った。 「よし、じゃあ行こうか」 「えっ!ど、どこに?」 「学校」 「え!?」 あまりの突然の事に驚いた。 そりゃ…お願いしたけどさ…。 こんなに急だと思わなかったもん。 でも… 「うんっ!」 すごく嬉しい。