わざと大きな溜息をついて、返信する。
≪ごめん。ムリ≫
そんな素気ない、友達に送る内容とも思えないのを、私は送った。
そしてまた重い瞼を落として眠る。
良いんだ。これで。
もうきっと椎名くんも美冬も会いに来てくれない。
それで、良いんだ…と思う。
ごめんね、椎名くん。
ごめんね、美冬。
…だって…私もう生きられないんだもん。
皆と一緒に成人だって迎えられない。
「卒業したらもっと星が綺麗に見える所行こう」
そんな約束だって、守れなかった。
もう椎名くんは忘れてるかな?
…忘れてほしいな。
約束の事も、私との想い出も。
全部全部――……
「……っ」
忘れてほしいのに、最近の私は涙を流すばっか。
「どうして…」
どうして?
ねぇ、誰か教えてよ。
「どうして私なのぉっ…」
どうして私が病気にならなきゃいけないの。
どうして皆より早く死ななきゃいけないの。
どうして?
胸が苦しい。
声を押し殺して、私は泣いた。

