時間が過ぎるのは早いもので、夏休み。

コンクールの時期もせまり、毎日朝の9時から夜の7時まで部活があったので、りおは家に帰ると、ご飯→お風呂→寝る、という生活になっていた。

そんな中、遠距離恋愛中の彼氏、かずくんとはもう、彼氏と彼女らしい関係とは言えないくらい、冷めつつあった。

「今日は□●大会を聴きに行ってきて、▲○高校の△○先生は…」

正直楽しくないメール。
話を、うんうんと聞くのが精一杯だった。

「お盆休み、会おっか!」

そういうわけで、会う約束がなんとかできたので、なんとかもったようなものだった。