バスが揺れて肩が触れる度に心臓が飛び跳ねる。


ヤバい…どうしよ……

心臓が持たない!


「ねぇ。」

「はいっ!?」


「ははっ、そんな固くならなくてもいいのに。」


「そ、そうですけど……」


「君、おもしろいね。
ちょっと話さない?」


それをきっかけに、あたしは彼と色んな事を話せた。


そのうちに彼とも打ち解けた。



彼と話せた事がすごく嬉しくて、楽しくて……


そしてあたしは気づいてしまった。

彼に対しての……“好き”って気持ち。



彼が好きって気づいてから、あたしの気持ちは確実に膨らんでいった。