塾につくと、ママはあたしをおろしてすぐ、走り去った。 あたしの前には薄汚れた白い建物。二階建ての「塾」のガラス扉が仁王立ちしている。 手動タイプのドアからは中の様子がよく見える。 スーツ群のひとり、女の人と目があった。こちらに向かって笑顔で近づいてくる。重そうなガラス扉をあけて、あたしを中へと呼んだ。 「今日、入塾テストうける西川みずほさんだよね?スリッパ持ってきた?あがって。」 ・・・あたしは晴れて、毎週火曜日と日曜日に、塾に通うことになった。