「‥わかんないけど」 「うん」 「大地の目とか手とか声とか、全部が俺をおかしくさせてる。‥‥なんでなんだ」 顔を真っ赤にしながら、目も赤くなっていく。 本当、こんな感情今まで知らない。 「だから、見んな‥‥‥」 弱々しく呟いた声は、大地の耳には届かなかったようだ。 俺の顎を掴み、大地の顔が目前に近づく。