多大な問題を少しでも解決するために、俺は吹奏楽部の部長を教室に呼び出していた。

あの中で優先順位をつけるとしたら、応援団関係はぶっちぎりで一位にあげられる。


男装したクラスメートも、過度なボディタッチのクラスメートも無視は出来ないが、悪いな大地。
二位は先生なんだ。



というわけで、妨害をかわしつつ、俺は教室で待機中。

高杉は一旦部活に顔を出し了解を貰ってくると教室を出てから、かれこれ20分が経過している。


ふと窓の外に目をやると、梅雨明けのはずなのに空がどんよりと曇っていた。


「待たせたな」

ドアの方から声がし、高杉が到着した。