「結局戻ってきてくれるのは、吹奏楽部と話しが付いたらかー」

真白の意外と高い声が児玉する。
反応したのか、天井から水蒸気が落ちた。



先輩は、吹奏楽の部長がもう二度とあんなことをしないと誓ったら戻ってもよいと言って、

最後に俺の肩を引き寄せると、


「ありがとな」


と耳に囁き教室へ入って行った。


低い声は囁きという攻撃力146のオプションをつけ、HP53、防御力40の俺をノックアウトしていった。

‥‥俺、弱っ!




「まぁ仕方ないよ。戻って来てくれるだけでもさ」

「それはわかってるし、ありがたいけどね」