「‥‥‥‥」 俺はあまりの出来事と、先生の迫力に声が出なかった。 「気にしないでくれ。彼は本当は良い奴なんだ」 「‥‥いや、全然気にしてません。それに‥‥」 「?」 「今ので、場の雰囲気が和んだ気がするし‥‥」 そう、結果的には良かったのかもしれない。 シーンとしていたクラスが田村を中心にでかい声で笑った。それから、田村と先生が争っている時でも、俺のたびゅんを思い出して笑っている奴がいた。 「‥‥‥‥そうか。良かったよ。じゃあ君の席は窓際の1番後ろだから」 「はい」