俺の体を持ち上げようと腕に力を加えるのがわかる。 ―――やられるもんか! 俺は相手の足をはらう。 腕に集中していた田村は簡単に体制を崩した。 「なっ!?」 ようやく首元が開放される。 自由になった俺が今度は田村の襟を掴み、落ちていきそうな田村の体の下にすかさず潜った。 「ふっざけてんじゃ、ねーぞ!!!」 声と共に巨漢の相手を地面に投げ付ける。 雨が降り出して来ていて、ぬかるんだ地面に顔を突っ込むことになった。