壁に押し付けられてる理由は想像できた。 「よくも恥かかせてくれたな。昨日は」 予感が的中したって喜べることじゃない。 多分、危ない雰囲気。 田村が口に加えていたタバコを手に持った。 「しらねぇよ、んなこと」 田村の逆鱗に触れたのか、タバコが顔擦れ擦れで壁に押し付けられた。 汚れかけている壁がさらに黒く変色した。 「おまえが転校してきたから、オレはあんな事になったんだよ!二度と学校行けない顔にしてやろうか!?あぁ!?」 「‥‥‥田村、それは」