「フフッ。サボるの?」 「うん。一日位大丈夫だよ」 今時爽やかに笑う奴だと思った。 俺は真白と話し始めた。 「昨日いなかったよね?」 「ああ。ちょっと出掛けてて。転校生がきてるなんてしらなかったよ。一昨日、後ろの席に机が置かれてたからもしかしてと思ったけど」 「俺は前の席はなんなのかな、って思ったよ」 真白はフフッと笑う。 長い腕を口許に持って行くので、その度に盛り上がった筋肉が目に入った。 「真白は、何か部活やってんの?」 脈絡も無く言ったからか、当の本人は不思議そうな顔をした。