俺が剣に対し涙ぐんでいると、大地が何故か抱き着く力を強くした。 「ちょ‥っと、大地!胸をさわるなー!」 全くないに等しい胸板に、大地の長い指が触れる。 男にも女にも触られた事がないそこに手がふれ、俺は身を跳ねさせた。 何故抱き着いてくるのかイマイチわからなくて、四苦八苦していると、剣が上手く口を挟んだ。 「大地、時間は平気なのか?」 低い声だった。