精一杯のオシャレをして

髪も丁寧にストレートにする。

優太のためなら

どんなことでも楽しく思えるよ。

鏡で全身をチェックして

優太の家に向かう。

優太の家はすぐ真向かい。

深呼吸をひとつして

インターホンを鳴らす。

しばらくして出てきてたのは優太で。

顔をみた瞬間に

胸がキュッと苦しくなった。


「どーぞ。」


いつもみたいに笑ってくれる

優太をみてホッとするあたし。


「おじゃまします‥。」

「今親いないから。」

「そうなんだ。」


優太の両親がいない時に

遊びにくることはよくあった。

すごく、久しぶりだったけど。