マスカット




―――――はい?



「に、荷物‥?」



あれ‥?もっと酷い仕返しかと思ったらそんな事‥??



「そこの段ボール、俺の行く場所まで運ぶの手伝え。」


そう言って、男は近くの足元にある大きな段ボール二つを指さした。



「何それ‥その位自分で持ってきなよ」

「二つは重すぎるから俺一人じゃ大変なんだよ。お前なら力強そうだし‥ってゆうか、パンチが強かったから力強いに決まってるし。まぁ仕返しということで。ほら、一つ持てよ」


ムカッ‥


何かこいつの発言ムカつくなぁ~‥



「嫌よ‥。大体あんたが私に失礼な事言うからじゃん。」


「いや、殴る方が罪は重い。」


そう言いながら笑う男に余計腹が立った。


「とにかく運ばねーと‥‥

このアザ治るまで俺の言う事聞いてもらう事にするぞ?」



――何このドSな発言!



「はいはいっ!運べばいいんでしょ、運べば!」


私はやけくそで一つの段ボールを持ち上げた。