マスカット



男の頬には私の殴った跡のアザが出来ていた。



―――最悪だ‥

また会っちゃうなんて‥‥



私は思い切りにらみつけ、さっさとその場から離れようとしたその時



「おい待てよ」


突然腕を掴まれる。


「――何よ!」


早くこいつの目の前から立ち去りたいのに!


男は少し不気味に笑いながら‥


「殴られた仕返ししてやるよ」




と言い、私の腕を引っ張って歩き出した。