柳瀬ver

先生は私の言葉に少し驚いていた。
でもすぐに笑って私の頭を撫でてくれた。


「話っていうのは、美都とのことなんだよ!」
「どうだった?」
「うん、無事仲直り出来たよ。
先生のおかげ!」
「やっぱりな!」
「何がやっぱりなんですか?」
「昨日の授業のときと、今日のお前の顔全然違うからな!
見ててすぐに分かった」
「なんだ・・・バレちゃってたんだ」
「まぁな」
「でも明日から遅刻する回数も少なくなるから、もう先生もハンコを押す必要もなくなるね!」

私は自分で言った言葉なのに少し寂しくなった。

「いいことじゃん!」
「そうですね・・・それじゃ私は帰ります!
呼び出してごめんなさい」
「おう!
気をつけて帰れよ」