そして、私は2学期が始まってまだ3日ぐらいしか立ってないのに、ちょっとした意見の食い違いで美都とケンカをしてしまった。
そのケンカの内容は、朝の登下校のことだった。

家が近い私は、いつも美都からメールが来ると家を出るようにしていた。

でも今日は私が寝坊してしまい、美都からメールが来ても家を出れないでいた。
家を出たのは8時5分を過ぎていた。
もちろん遅刻決定だ。

「おはよう、美都!
遅刻しちゃってごめんね。寝坊しちゃってさ」
「もう遅いよ、美穂!
遅刻しちゃうじゃん」
「ごめんごめん」
「もう寝坊したならしたでメールちょうだいよね」
「だっていつもみたいに来るの遅いかなって思ったら、今日だけ特別に早いんだもん」
「何それ?
それじゃあいつも遅刻してるのは私のせいだって言いたいの?」
「そうゆうわけじゃないけど、もう少し早く来てもいいんじゃない?」

私は自分が悪いって分かっていたのに自分を止めることが出来なかった。

「もういいよ」
って美都が言うから私もつい
「こっちこそもう知らない」

思ってもないことをいってしまっていた。

私と美都がバラバラに登校したのは、今回が初めてでクラスの友達も戸惑っているみたいだった。