ふわりふわりと静かに舞っていた雪達は風に吹かれ私の体に厳しく当たり、体温をさらに奪う。 私はこのこじんまりした駅である人を待っていた。 正確に言えばその人がここに来るであろう予想のもとここに立っている。だがこの雪の中その人が現れる可能性は極めて低い。それでも私はただひたすらに待った。 駅の時計は間もなく17時を指そうとしている。 .